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第16回|ビジョンの力1on1ミーティングを成功させる“ミッションステートメント”のつくり方

今回のゴール


1on1ミーティングが形骸化しないために必要な

ビジョン(未来像)とミッション(現在の価値観・判断基準) を理解し、

チームと個人のミッションステートメントを “自分たちの言葉で” つくれるようになる。



前回までの流れ


• 第13回:マネジャーの基本・メンター/コーチへの転換

• 第14回:一人ひとりを見る・知る・合わせる(SL理論 × 観察)

• 第15回:承認・勇気づけ(後半の“心のエネルギー”)





なぜ1on1は頓挫するのか?


多くの組織は、

「とりあえず1on1を始める」 ところからスタートします。


しかし、

  • 目的が共有されていない

  • 方向性がバラバラ

  • “やらされ感” が強い

  • 1on1が「雑談」か「報告会」になる

  • 継続の意味が見えない


結果として、

1on1は形骸化し、頓挫し、誰も幸せにならない。


だからこそ第16回では、

1on1の “根っこ” となる ビジョンとミッション を扱います。





現在地


on1ミーティングの全体構造を示す5本の柱とタイムラインの図解
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。




はじめに|習慣は自然に元へ戻るもの


私たちは人生経験の中で身についた習慣に戻りがちです。

それは自然なことであり、私自身も例外ではありません。


このシリーズで大切にしているのは次の3つです。


• 失敗してもまた挑戦する

• 自分のペースで継続する

• 小さな進歩を楽しむ





ラポール・心理的安全性を形成する


傾聴の3つの態度/姿勢


1. 落ち着きと余裕

2. 否定せず受け止める

3. 相手の捉え方に沿って理解する

→ 承認・勇気づけの “前提条件”





第4章|一人ひとりに合わせる



ビジョンの力


ビジョンとは、

「実現を目指す、将来のありたい姿」(ドラッカー)

組織でも、チームでも、個人でも、

ビジョンがあると人は前に進めます。





なぜビジョンが必要なのか?


ピーター・センゲはこう述べています。

「未来の共通像を掲げる力こそ、組織を動かす原動力である」


ビジョンがあると:

  • 自分の仕事の意味がわかる

  • チームの方向性が揃う

  • 行動の判断基準が明確になる

  • “所属している意味” が生まれる



📘 土光敏夫氏の逸話


「世界一のモーター工場にするから、あなたにも参加してほしい」

と言われた女性が、初めて自分の仕事の価値を感じた話は象徴的。





ビジョンがある人とない人の違い


ジャック・ウェルチ氏はこう言います。


  • ビジョンがある人:毎日の仕事が輝く

  • ビジョンがない人:ただ作業に追われる


1on1も同じです。


ビジョンがなければ、ただの “面談” で終わる。





ミッションステートメントとは?


ミッションステートメントとは、

「自分たちが何を大切にし、どう判断し、どう行動するか」を言語化したもの。


  • ビジョン:未来

  • ミッション:現在

  • バリュー:行動の基準




ビジョン・ミッション・バリューの関係図
ビジョン・ミッション・バリュー図




ミッションステートメントの3つの目的


  1. 意思決定基準を明確にする

  2. 共通言語をつくる

  3. 対外的なアピールになる





個人にもミッションは必要


スティーブン・R・コヴィー博士はこう言います。


「目的を持って始める最も簡単で効果的な方法は、

ミッションステートメントを書くことである」





ミッションステートメントのつくり方(簡易版)


まずは3つの問いに答えるところから。


1. どんな人生を過ごしたいか?

2. 何を成し遂げたいか?

3. 何を大切にして生きたいか?


これを

  • What(何をしたいか)

  • Why(なぜそれをしたいか)

  • How(どうやって実現するか)


に落とし込むと、

自然とミッションステートメントが形になる。





1on1ミーティングのミッションステートメント


ここからが本題。

1on1を成功させるには、

チームと個人のミッションステートメントをつくることが最も効果的。





ステップ1:チームのミッションステートメント(開始前)


主役はメンバー。



期待される効果


♧ チームの目的が揃う

♧ 共通のバリューが生まれる

♧ 助け合う文化が育つ

♧ チームワークの原則が共有される




ステップ2:個人のミッションステートメント(初回〜)


まずは部下が一人でじっくり考える。


参考例


  • 自分と周囲を信頼する

  • お互いさまの精神を持つ

  • まず自分が変わる

  • 到達できる目標を定める

  • 多様性を受け入れる


形式は自由。

長文でも箇条書きでもOK。

覚えやすいのは3つ程度。





ミッションステートメント作成のTIPS


✔ 形式は自由  

✔ 正解はない  

✔ 書き出すプロセスに意味がある 

 

✔ シンプルでわかりやすく  

✔ ビジュアルでもOK  

✔ 時々見直す  

✔ あなた(上司)は “待つ” ことが仕事





BUY-IN を生むポイント


1on1のミッションづくりは、

最強のアイスブレイクであり、最強のコミットメント強化。


  • 失敗を怖がる世代

  • 自信が持てない若手

  • 過去の経験で傷ついた人


こうしたメンバーには、

“ミッション” という未来の旗印 が必要。





まとめ


  • ビジョンは未来の姿

  • ミッションは現在の価値観

  • ミッションステートメントは1on1の成功のカギ

  • チームと個人のミッションをつくると、方向性が揃う

  • コミットメントが高まり、信頼関係が深まる





回予告(第17回)


第4章「一人ひとりに合わせる」

アイスブレイクの技法 をご紹介します。





参照記事

• 第4回:「自分の考え方のクセを知る」前編(思い込みの解消①)

• 第5回:「自分の考え方のクセを知る」後編(思い込みの解消②)

• 第7回:傾聴の姿勢(非言語)

• 第8回:観察(言葉にならないメッセージを受け取る)



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