第5回|自分の考え方のクセを知る(後編)思い込みの解消②|ABC理論を使った実践ステップ
- MIDORI HARA

- 1 日前
- 読了時間: 5分
今回のゴール
1on1の場で起きやすい「思い込み」に気づき、
ABC理論を使って 自分の認知(受け取り方)を修正するステップ を理解する。
前回はこちら ▼ 第4回|自分の考え方のクセを知る(前編)
前回までの流れ
• 第3回:コミュニケーションの傾向(クセ)
• 第4回:ABC理論(前編)
→ 今回はその続きとして “思い込みの解消(修正)” を扱います。
現在地(シリーズ全体の流れ)

第1章
自分の思考やコミュニケーションのクセを理解する
自分の考え方のクセを知る(後編)
はじめに|誰にでもある「考え方のクセ」
話しやすく、支援的で、お互いの違いを認め合い、
失敗を恐れず前向きに挑戦できる——
そんな1on1ミーティングをつくるうえで、
「思い込み」 は大きな障害になります。
思い込みは、
・相手の意図を誤解する
・自分を追い詰める
・対話の質を下げる
など、1on1の雰囲気を静かに損ねてしまいます。
思い込みの解消②|ABC理論の復習
1on1ミーティングにとって不可欠なラポールを形成するためにも、自身の心身の健全や成長のためにも「思い込み」の解消に役立つABC理論
A: 刺激(でき事)
B: 刺激と反応の間にある考え方や受け取り方(認知)
C: 反応(感情、症状、行為)自分でコントロールできる
Bの考え方、受け取り方を変えることによって早く悩みが消える知的で合理的な解決策です。詳しくは第4回 前編をご確認ください。
今回の後編では、
思い込みを解消するための“実践ステップ” を紹介します。
思い込みを解消する6つのステップ
1. 嫌な感情をもつきっかけになった“でき事”は何か?(A)
まずは、事実として起きたでき事を整理します。
評価や解釈は入れず、できるだけシンプルに。
2. そのでき事に対して抱いた“嫌な感情”の強さは?(C)
例:1〜10で表すとどれくらいか。
感情の強さを数値化することで、
後の変化が分かりやすくなります。
3. そのでき事に対して“どのように考えたか”をふり返る(B)
ここで、自分の 考え方のクセ が表れます。
• 「〜に違いない」
• 「〜でなければならない」
• 「どうせ自分なんて」
こうした思考のパターンが、
感情や行動に影響を与えています。
4. 自分の考えにある“思い込み”を見つける

ここが今回の核心です。
「できない」には2種類ある
A・B:能力の問題で “できない”
• 逆上がりができない
• 水中で息ができない
→ 練習や手段を講じれば「できる」に変わる。
C・D:思い込みが原因で “できない”
• すっぴんでは外を歩けない
• スマホがないと生活できない
→ 「嫌われるに違いない」「耐えられない」という思い込みが根にある。
1on1でも同じことが起きる
話し手の「〜できない」が、
能力の問題なのか、思い込みなのか
見極めることが大切です。
5. 思い込みに対して“パワフルな質問”を投げかける
思い込みを修正するためには、
自分に問いかけることが有効です。
例:
• それって絶対?
• 誰が決めたの?
• もう終わりなの?
• 自分にメリットはあるの?
質問を繰り返すうちに、
感情の強さが和らぎ、
行動も自然と変わっていきます。
⚠注意点
相手に使う場合は、
状況や関係性に合わせて言い方を工夫すること。
6. 新しい考え方を定着させ、習慣にする
思い込みを修正することは、
長年のクセを変える作業です。
時間も粘り強さも必要です。
• コミュニケーションのクセ
• 考え方のクセ
どちらも、
新しい習慣を身につけることで変わっていきます。
同じことを繰り返してしまう日もあります。
そんなときは、
自分のタイミングで仕切り直せば大丈夫です。
日記を書くことも有効です。
📻ダイアリー式メンターHara ラジオ No.2 & No.3 参照
まとめ|思考の柔軟性が1on1の質を高める
第2回から今回まで、
1on1ミーティングの成功に不可欠な
• ラポール形成
• 心理的安全性
を損ねる原因となる
「4つのコミュニケーション傾向」と「思い込み」
その解消・修正のヒントを紹介してきました。
話しやすく、支援的で、お互いの違いを認め合い、
失敗を恐れず前向きに挑戦できる対話の土台づくりが、
ここで大きく前進しました。
次回予告|第2章「ラポールを形成する」へ
次回からいよいよ、
1on1ミーティングの成功に欠かせない
第2章:ラポールを形成する
に入ります。
🎯 シリーズの目的
複雑な状況をうまく処理し、
一本やりではない成熟したコミュニケーションができる
“フレキシブルなマネジャー”を目指していきましょう。
🏹 ポイント
対話での事故やケガを防ぐために、
感情と思考の柔軟性と筋力 は最強の防具になる。
次回はこちら 第5回
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