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第7回|傾聴の姿勢を示す|1on1ミーティングで “安心と信頼” を生む基本スキル

今回のゴール


1on1ミーティングで、話し手(部下)が安心して話せるようになる

「傾聴の姿勢(非言語的メッセージ)」の具体的な示し方 を理解する。


 

前回までの流れ


• 第6回:ラポール(信頼関係)と傾聴の関係



• 今回は、ラポール形成の入口となる “聴く姿勢” の実践スキル を扱う回

 


 

傾聴の姿勢が安心を生む


一見すると簡単そうに見える「聴く姿勢」。

しかし、1on1ミーティングではこの“基本”が、

話し手の安心感・信頼感を大きく左右します。

傾聴の姿勢を意識するだけで、

部下はこれまで以上に


•         安心して話せる

•         気持ちが落ち着く

•         自分の考えを整理できる

•         上司への信頼が深まる


という変化が生まれます。


今回の第7回では、

初心者でもすぐに実践できる「傾聴の姿勢」の具体的な方法 を、

細かいステップと例を交えて紹介します。

 



現在地(シリーズ全体の流れ)



1on1ミーティングを支える5本の柱とタイムラインを示す図解
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。



はじめに


習慣は自然に元へ戻るもの

私たちは人生経験の中で身についた習慣に戻りがちです。

それは自然なことであり、私自身も例外ではありません。


このシリーズで大切にしているのは次の3つです。

•         失敗してもまた挑戦する

•         自分のペースで継続する

•         小さな進歩を楽しむ

 



第2章:ラポールを形成する


子どもの話を聴くとき、どんなことに気をつけますか?

この問いを、自身の1on1ミーティングに重ねてみてください。

 



ラポール形成と傾聴の関係


ラポール(信頼関係)と傾聴は、

1on1に限らず、あらゆる人間関係の改善に役立ちます。


ラポールを形成する鍵は「傾聴」


傾聴とは

誠心誠意集中して相手の語りや表現を聴くこと



聴き手が、話し手との関係の中で次の3つの姿勢を保とうとすることです。


1.        自分らしく落ち着きと余裕を持つ

2.        相手を否定せず、すぐにアドバイスしない

3.        相手の捉え方・考え方・感じ方に沿って理解しようとする

 

話し手(部下)にとっての傾聴の効果


•         気持ちが落ち着く

•         整理して考えられる

•         問題を正確に理解できる

•         自分自身を理解できる

•         気づきを得られる

•         聴き手(上司)への信頼感が高まる

 


大切に聴いているが伝わることが重要


1on1でラポールを形成するためには、

聴き手が「大切に聴いている」「大切に関わろうとしている」と

相手に伝わる必要があります。


では、どうやって伝えるのか?

 



傾聴の姿勢を示す非言語スキル 


傾聴の姿勢を示す方法(非言語的メッセージ)


※ 文化によって異なりますが、ここでは日本で一般的な方法をご紹介します。


非言語的メッセージとは

表情視線姿勢動作声など言葉以外の情報 のこと


•         視覚情報:表情・身ぶり

•         聴覚情報:声の大きさ・トーン・話す速度




メラビアンの法則に基づく好意度の割合を示す円グラフ(視覚・聴覚・言語の比率)
メラビアンの法則(円グラフ)→ 好意度の9割は、話す内容ではなく、表情・しぐさ・声で決まります。

 



視線の使い方


1. 視線の使い方


•         相手と同じ高さの目線で

•         凝視(ガン見)はNG

•         視線は自然にそらす(話している時間の50%程度)

•         視線が苦手な人は「相手の目より少し下」を見る

→ 相手からは自然に目が合っているように見える

 


身体言語(ボディランゲージ) 


2. 身体言語(ボディランゲージ)


NG(✖)

•         眉間にしわ

•         腕組み・脚組み

•         大きすぎる手ぶり

•         指で机をトントン

•         ペンをクルクル回す


OK(○)

•         穏やかな笑顔

•         やや前かがみのリラックスした姿勢

 


 

声の調子と話すリズム 


3. 声の調子

•         相手の話すスピードに合わせる

•         内容に合わせてトーンを変える


トーンを高くするとき(挨拶・初対面)

•         あごを少し上げる

•         言葉を遠くに届けるイメージ


トーンを下げるとき(話を深めるとき)

•         あごを少し下げる

•         1m先に言葉を置くイメージ

 



相手の話についていく 


4. 相手の話についていく

•         話題を安易に変えない

•         「次に何を言おう」と考えすぎない

•         相手が直前に話したことにしっかりついていく

 



非言語の “塩梅” をつかむ 


5. “塩梅” が分からないときは?

•         相手の表情・姿勢が硬い → あなたの緊張が伝わっている可能性

•         相手の非言語メッセージを観察する

•         スマホで自分の姿勢・声を録画してみるとクセが分かる

 



環境づくりと距離感 


6. 環境づくりも傾聴の一部

NG(✖)

•         アポなし・リスケ

•         電話や来客で中断

•         自席で行い、周囲に聞こえるパーソナルスペース

•         1on1では「社会距離(120〜360cm)」が適切




1on1ミーティングで自然なアイコンタクトを生む斜め45度の座り方の図解
座り方の図解→ 斜め45度に座ると自然なアイコンタクトが生まれます。



終わり方

•         「ありがとう」「お疲れさま」で締める

•         守秘義務を守る(本人の同意なく他に漏らさない)

 



まとめ


一見簡単そうに見える「聴く姿勢」。

しかし、ラポールを築くうえで非常に重要です。


傾聴の姿勢を意識するだけで、

部下はこれまで以上に安心して、

思い切った仕事ができるようになります。

 



次回予告(第8回)


「1on1ミーティングのタイムライン(例)」に沿って、

“聴く姿勢” を土台に、相手のストーリーを深めていくスキル

をご紹介します。




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