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第20回|道具:リフレクション/内省

今回のゴール


リフレクション(内省)の意味・理論・実践方法を理解し、

マネジャー自身と部下の成長を支える “未来志向の内省” を

1on1ミーティングに活かせるようになること。


前回までの流れ


第17回:アイスブレイク(安心の場をつくる技法)

第18回:目標設定・GROWモデル

第19回:フィードバック



最終章:BEING(心のあり方)


最終章のサブテーマは マインドセット/心のあり方(BEING)


リフレクションとは何か?

なぜ必要なのか?

どう役に立つのか?


マネジャー自身の成長と、1on1ミーティングで部下の成長を促すための

ヒントとコツをご紹介します。





現在地


1on1ミーティングの全体構造を示す5本の柱とタイムラインの図解
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。




はじめに|習慣は自然に元へ戻るもの


私たちは人生経験の中で身についた習慣に戻りがちです。

それは自然なことであり、私自身も例外ではありません。


このシリーズで大切にしているのは次の3つです。


• 失敗してもまた挑戦する

• 自分のペースで継続する

• 小さな進歩を楽しむ




ラポール・心理的安全性を形成する


傾聴の3つの態度/姿勢


1. 落ち着きと余裕

2. 否定せず受け止める

3. 相手の捉え方に沿って理解する

→ 承認・勇気づけの “前提条件”





1on1ミーテイングのタイムライン図:参考例
部下/メンバーの成長と自律のため、「気づき」を「果実」とし ”気づかせて引き出す” 考え方、方法、スキルを主要素として構成




第5章|スキルを日々実践する


リフレクション/内省とは


📌 ポイント/注意点

  • 未来志向で行う

  • 事実と感情の両方を見る

  • 行動につなげる

  • 自分の価値観・前提(持論)を問い直す





ダイアリー式メンタリングの実例紹介
ダイアリー式メンタリングの実例紹介 1/2




リフレクションの定義


辞書では「内省・省察・熟考」

人材育成の観点では次のプロセスを指す。


  • 客観的にふり返る

  • 行動・考え方を見つめ直す

  • 新たな気づきを得る

  • 次のアクションにつなげる(未来志向)





理論的背景



① 70:20:10の法則



70:20:10の法則の図解
70:20:10の法則の図解:米国のリーダーシップ研究機関である「ロミンガー(社)の法則」



7割を占める「仕事の経験」から学ぶには、

リフレクションが不可欠



② デューイの経験的認識論




デューイとショーンの理論図
リフレクションの概念はデューイの経験的認識論とショーンの省察的実践家に由来している



デューイは経験からの学びを2つに分類:


  • 試行錯誤的な学び

  • 思考からの学び(リフレクティブシンキング)


観察 → 知識 → 判断 → 展望 → 計画

という流れで学びが深まる。



③ ショーンの「省察的実践家」



ショーンの2つのリフレクション図
ショーンの2つのタイミングが異なるリフレクション




ショーンは2つのタイミングを提示:


  • 行為の中のリフレクション

  • 行為について/行為後のリフレクション


行為後の内省は痛みを伴うこともあるが、

持論(前提)を問い直す=アンラーン につながる。





ダブルループ学習(アージリス)



ダブルループ学習の図解
ダブルループ学習:クリス・アージリス HBS 1980年代半ばに作成。次の10年で効果的ツールへ発展



  • シングルループ:改善の繰り返し

  • ダブルループ:前提そのものを問い直す(アンラーン)


変革を目指すならダブルループ学習が不可欠。





コルブの経験学習モデル



経験学習モデル:リフレクティブ学習モデルと手法|コルブとギブズ
経験学習モデル



  • 経験

  • 省察

  • 概念化

  • 実践


この循環が学びを深める。





ギブズのリフレクション学習サイクル



ギブズの学習サイクル
ギブズの学習サイクル:学習サイクルはバルマンによってアップデートされた 2013



特に重要なのは 感情のステップ

ビジネスでは軽視されがちだが、

価値観・信条に触れる深い内省には不可欠。





対話と記述



対話


他者に話すことで概念整理が進み、

リフレクションが深まる。


記述


書くことはさらに深い内省につながる。



📌 記述のポイント


  • 描写(5W1H)

  • 感情

  • 評価

  • 分析

  • 学び

  • 行動計画




リフレクションを促すための

ギブズの「リフレクション学習サイクル」に沿った

「問い」の例をみてみましょう。





リフレクションを促す質問例




リフレクションを促す質問例(話す・書く)
リフレクションを促す質問(話す・書く)



経験から学び、気づきを言語化、見える化する。

日記などでも使える2つのフレームワークをご紹介します。





2つのフレームワーク(KDA/PDCA)




KDAとPDCAのフレームワーク図
KDAとPDCAのフレームワーク図



KDA


  • Keep(続けること)

  • Delete(やめること)

  • Add(新しく始めること)



PDCA


Check(ふり返り)がリフレクションに相当。

日常生活にも活かせます。




KDAとPDCAのフレームワーク図
KDA:参考例




ダイアリー式メンタリング



日記は最も手軽で効果的なリフレクションツール。



『ダイアリーのコツ』


『ダイアリーをふり返る ”コメントのコツ”』





 エピローグ:メンティの実例画像
ダイアリー式メンタリングの実例紹介:つづき 2/2




まとめ



  • リフレクションは未来志向の内省

  • 理論を知ると実践しやすくなる

  • 対話と記述が深い学びを生む

  • アンラーンは成長の必須プロセス





次回予告


第21回

最終章:マネジャーのジレンマ(BEINGの深まり)





参照記事 ▼


第12回「反射」


第15回「承認・勇気づけ」


第18回「GROWモデル」



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