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第9回|話を深める② 質問の基本|1on1で相手の思考と気づきを引き出すスキル

今回のゴール


1on1ミーティングで、相手の思考を深め、気づきを促すための

「質問の基本スキル」 を理解し、使い分けられるようになる。




前回までの流れ


• 第7回:傾聴の姿勢(非言語)

• 第8回:観察(言葉にならないメッセージを受け取る)

• 第9回:その土台の上で 相手の話を深める“質問” を扱う回




質問は “相手の世界を開く鍵”


相手を理解するために欠かせないのが、

聴くこと と 質問すること。


質問は、

• 相手の「その人らしさ」を知る

• 思考を整理する

• 新たな気づきを得る

• 対話を深める

ための大切なスキルです。


今回は、初心者でも使いやすい 質問の基本 を、

例と注意点を交えて丁寧に紹介します。




現在地(シリーズ全体の流れ)



1on1ミーティングを支える5本の柱とタイムラインを示す図解
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。



はじめに|習慣は自然に元へ戻るもの


私たちは人生経験の中で身についた習慣に戻りがちです。

それは自然なことであり、私自身も例外ではありません。


このシリーズで大切にしているのは次の3つです。

• 失敗してもまた挑戦する

• 自分のペースで継続する

• 小さな進歩を楽しむ




第2章|ラポールを形成する



傾聴の3つの態度/姿勢(復習)


1. 自分らしく落ち着きと余裕を持つ

2. 相手を否定せず、すぐにアドバイスしない

3. 相手の捉え方・考え方・感じ方に沿って理解しようとする


質問は、この3つの態度を“形にする”行為です。




自分に問いかけてみる


「相手に質問するとき、どんなことに気をつけていますか?」

この問いを、あなた自身の1on1に重ねてみてください。




1on1で話を深める質問




1on1ミーティングのタイムラインの図解:上司(聴き手)の重要な役割行動をタイムラインに沿って示す
見方のヒント:聴き手(上司)の役割行動をタイムラインに沿って確認してみましょう。



図の通り、

1on1では 適度に質問を交えながら対話を深めていく ことが重要です。


質問は、

テニスや卓球のラリーのように、

相手のボール(話)をよく見て返す行為。




質問の目的


• 情報収集

• 確認

• 関心(傾聴の姿勢)の伝達

• 会話の促進

• 発問(思考や気づきを促す)

• 感情の表現を促す




質問の種類①|クローズド・クエスチョン(閉じた質問)



クローズド・クエスチョン(YES/NOで答える質問)の説明用イラスト
クローズド・クエスチョン:YES/NOで答える質問


特徴


• 答えが決まっている

• 深く考えなくても答えられる

• すぐに答えが返ってくる


有効な場面


• 対話の緊張をほぐしたいとき

❕ 和んできたらオープン・クエスチョンへ移行

• 情報を効率よく収集したいとき

• 自己表現が苦手な人の負担を減らしたいとき

• 決断や責任を確認したいとき

• ピンポイントで明確にしたいとき


留意点


• 多用すると“尋問”のように感じさせる

• 情報が断片的になりやすい

• 理由や背景までは分からない




質問の種類②|オープン・クエスチョン(開かれた質問)



オープン・クエスチョン(5W1Hで広がる質問)の説明用イラスト
オープン・クエスチョン:5W1Hで広がる質問


特徴


• 5W1H

• 相手が自由に答えられる

• 気持ちや考えが表現されやすい


有効な場面


• 対話を広げたい・深めたいとき

❕ クローズドで緊張をほぐした後に使う

❕ 「それから質問」

例:「それからどうしましたか?」


• 多くの情報を引き出したいとき

• 気づきや内省を促したいとき

例:「どう思いますか?」「どんな気持ちになりますか?」


• 自己表現を促したいとき

• 思考を深めたいとき


留意点


• 自己表現が苦手な人には負担になることがある




質問の種類③|その他の質問(次回詳しく扱います)




?マークと気づきのイメージイラスト画像



• スケーリング・クエスチョン

• 肯定質問

• 未来質問

• 思い込み解消の質問(第4・5回参照)

• コーピング・クエスチョン

• リフレーミング(第4・5回参照)




質問と非言語メッセージの関係


質問は「言葉」ですが、

相手は 非言語 も同時に受け取っています。


• 少し身を乗り出す

• 自然なアイコンタクト

• 内容に合った表情

※ 第7回参照




質問の注意点(重要)


1. 1つの質問に1つの事がら


• 複数の質問を一度にしない

• 相手の応答を待つ

• 順を追って1つずつ


2. 質問は分かりやすく


• 何を答えてほしいか明確に

• 省略しすぎない

• 人・場所・時間・期間を具体的に


3. 相手本位であること


• 相手が答えたい内容か

• 聴き手の興味だけで質問しない


4. 観察する(第8回参照)


• 言葉だけでなく、表情・声・姿勢も見る




まとめ


1on1の目的である成長や課題解決のためには、

まず 相手を知ること が大切です。


質問によって、

相手の生活・感情・価値観・夢などが見えてきて、

心理的距離が縮まります。


対話が深まると、

相手は内省や気づきを得られるようになります。




次回予告(第10回)


話を深めるスキル② 質問力UP

をご紹介します。




参照記事

• 第4回:「自分の考え方のクセを知る」前編(思い込みの解消①)

• 第5回:「自分の考え方のクセを知る」後編(思い込みの解消②)

• 第7回:傾聴の姿勢(非言語)

• 第8回:観察(言葉にならないメッセージを受け取る)



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