第6回|ラポールを形成する|傾聴が1on1を支える理由
- MIDORI HARA

- 1 日前
- 読了時間: 4分
更新日:1 日前
今回のゴール
1on1ミーティングの成功に不可欠な「ラポール(信頼関係)」と、
その土台となる「傾聴」の基本姿勢を理解する。
前回はこちら ▼ 第5回|自分の考え方のクセを知る(後編)思い込みの解消②
|ABC理論を使った実践ステップ
前回までの流れ
• 第2〜5回:コミュニケーションのクセ・思い込みの解消
→ 今回から 第2章「ラポールを形成する」 に入ります。
現在地(シリーズ全体の流れ)

第2章 ラポールを形成する
傾聴が1on1を支える理由
1on1ミーティングがうまく進むかどうかは、
ラポール(信頼関係)が築けているかどうか に大きく左右されます。
ラポールは、
・話し手(部下)
・聴き手(上司)
双方の努力によって育まれるもの。
その中心にあるのが 傾聴 です。
今回の第6回では、
ラポールと傾聴の関係、そして「聴く姿勢」の基本を扱います。
はじめに:習慣は自然に元へ戻るもの
私たちは人生経験の中で身についた習慣に戻りがちです。
それは自然なことであり、私自身も例外ではありません。
このシリーズで大切にしているのは次の3つです。
• 失敗してもまた挑戦する
• 自分のペースで継続する
• 小さな進歩を楽しむ
ラポールを形成するとは
1. 上司と部下の間にある “境界線”
• 組織図上の上下関係
• 評価する側/される側の視点の違い
この “境界線” があるからこそ、
ラポール形成には意識的な努力が必要です。
2. 「相手は変えられない。変えられるのは自分だけ」
心理学の基本的な考え方です。
アドラー心理学でも「課題の分離」として語られています。
部下の態度が難しいときも、
自分が変わることで状況が好転することがある。
その第一歩が、
自分が手本となり、影響を与えること。
3. “人間対人間” として向き合う
メンター・コーチ・カウンセラーという立場よりも、
「一人の人間として、この人と対話している」
という感覚が、自然体の関係をつくります。
上司部下という関係を一度横に置き、
人として向き合う姿勢 がラポールの基盤になります。
ラポール(信頼関係)と傾聴
ラポールとは
話し手(部下)と聴き手(上司)の間に築かれる信頼関係。
1on1成功の鍵
ラポールが形成できているかどうかで、
1on1の質は大きく変わります。
傾聴が “7〜8割の課題解決” を支える理由
傾聴には「聴」という漢字が使われ、
誠心誠意、集中して相手の語りを受け止める姿勢を表します。
傾聴がラポール形成に不可欠な理由
聴き手が次の 3つの態度/姿勢 を保とうとするからです。
1. 自分らしく落ち着きと余裕を持つ
2. 相手を否定せず、すぐにアドバイスしない
3. 相手の捉え方・考え方・感じ方に沿って理解しようとする
これらは1on1の30分だけではなく、
日常の関わり全体で一貫して示す必要があります。
話し手に起きる変化
• 安心して自由に話せる
• 素直に気持ちを表現できる
• 「自分を理解しようとしてくれている」と感じる
• 自分の内側から気づきや解決策が生まれる
日常の関わりがラポールを育てる
傾聴は、
ラポールを形成するための “道具” であり、
ラポールが深まるほど傾聴も進む
という相互作用があります。
ラポール形成は日常の積み重ね
1on1の場だけでなく、
日常の態度・姿勢・言動がラポールを支えます。
そのためにも、
• コミュニケーションのクセ
• 考え方のクセ
の修正(第2〜5回)が重要です。
聴き手は「大切に聴いている。大切に関わろうとしている」と相手に感じられ、伝わらなければなりません。
第2章で扱う内容
• ラポールを形成するための「3つの態度/姿勢」
• それを具体的に示すスキル
• 聴く姿勢 → 相手のストーリーを深める姿勢へ
次回予告|聴く姿勢のスキルへ
次回(第7回)で扱う内容
• 聴き手の真摯で積極的な「聴く姿勢」を示すスキル
まとめ
ラポールと傾聴は、
お互いに必要で、相互に支え合う関係 です。
1on1の質を高めるための大きな一歩として、
まずは「聴く姿勢」を整えるところから始めましょう。
🎯 シリーズの目的
複雑な状況をうまく処理し、
一本やりではない成熟したコミュニケーションができる
“フレキシブルなマネジャー”を目指していきましょう。
🏹 ポイント
ラポールの形成と傾聴はお互いに必要。相互依存の関係。
次回はこちら 第7回
シリーズ総合ガイドへ戻る
関連ページ
『信頼と成長を叶える:1on1ミーティング成功の秘訣』シリーズ ▼
関連記事
『1on1ミーティングの道具箱』と『信頼と成長を叶える:1on1ミーティング成功の秘訣』― 二つの学びで「信頼」と「成長」をつなぐ ―
📌対話の基礎、特に傾聴に触れたい方は「傾聴:思いやりをもって聴く力」ページもあります
著者プロフィール ▼

コメント