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第2回|自分の職場での日常を知る - 1on1ミーティングの道具箱・基礎編

更新日:2 時間前



この回のゴール


この回のゴールは、自分の「会話/対話の癖」を言葉にし、1on1の場面で意識的に使い分けられるようになることです。




シリーズ総合ガイド 📒 (前回)




はじめに


1on1ミーティングをうまく進めるためには、 質問やフィードバックといったスキル以前に、 自分自身を知ることが欠かせません。


私たちは日々、 会議や雑談、報告や相談の中で、 無意識のうちに「いつもの関わり方」を選んでいます。


この回では、 まず 自分の職場での日常 に目を向け、 自分の思考やコミュニケーションのクセに気づくところから始めます。





Quiz & FUN|職場の自分を動物にたとえると?


少し肩の力を抜いて、考えてみてください。


あなたの職場での関わり方を、 動物にたとえると、何が一番しっくりくるでしょうか。

ライオンでしょうか。フクロウでしょうか。 それとも、イルカや犬、猫かもしれません。


大切なのは、 どの動物かよりも、 なぜそう思ったのかです。


  • 周囲を引っ張ることが多い

  • 状況をよく観察してから動く

  • 場の空気を和ませる役割を担っている

  • 相手に寄り添うから


そうした理由の中に、 あなたのコミュニケーションの傾向が表れています。




コミュニケーションの傾向を表すためのヒント:職場での関わり方を動物に例えると?
あなたの職場での関わり方を 動物にたとえると?




自分の職場での日常を観察する


1on1の場だけで、 突然コミュニケーションを変えることはできません。


普段の会話の延長線上に、 1on1があります。

たとえば、こんな問いを自分に向けてみてください。


  • 会話の中で、話す時間と聴く時間はどちらが多いか

  • 相手の話を、最後まで聴く前に口を挟んでいないか

  • 結論を急ぎすぎていないだろうか

  • 沈黙が生まれたとき、すぐに埋めようとしていないだろうか

  • 相手の感情よりも、事実や正解を優先していないだろうか


これらは良い・悪いの判断材料ではありません。

「今の自分」を知るための観察ポイントです。




5本の柱とタイムライン



1on1ミーテイングの道具箱シリーズでは、1on1を支える複数の柱を、時間軸とともに整理しています。その図解画像。
見方のヒント:今、自分はどの柱に立って読んでいるかを意識してみて下さい。



このシリーズでは、1on1を支える複数の柱を、時間軸とともに整理しています。


今の自分は、どこを強みとして使っているのか。どこは、これから育てていく余地があるのか。図を眺めながら、そんな視点で確認してみてください。





感覚を、言葉にして整理するために


自分の感覚や印象だけでは、 1on1の場面で何が起きているのかを 客観的に捉えるのは難しいことがあります。


「なんとなく、うまくいかない」 「理由は分からないけれど、引っかかる」


そんな感覚を、 言葉にして整理するための “ものさし” として、 次にコミュニケーションの傾向を見ていきましょう。





コミュニケーションの傾向を整理する




見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。



この図では、縦軸と横軸を使って、コミュニケーションの傾向を整理しています。


  • 主導する力が強いのか

  • 支える姿勢が強いのか

  • 感情への関心が高いのか

  • 目的 / 成果を重視しているのか


多くの人は、一つの象限だけにいるわけではありません。状況によって、行き来しています。



職場でのコミュニケーションには、 いくつかの典型的な傾向があります。


ここでは、 「コントロール」「フォロー」 「コンフリクト」「サポート」 という4つの視点から整理します。


これは性格診断ではなく「今その場でどんな関わり方を選びやすいか」 を見つめるための整理です。



コントロール 🦁


目的や結論を重視し、話を前に進めようとする関わり方です。 要点をまとめたり、判断を促したりする役割を自然に担いがちです。 スピード感は強みですが、相手の思考途中を急かすこともあります。 


〈1on1の場面〉「つまり、今後はこう進める、でいいかな?」



フォロー 🐭


場の空気や相手の様子を感じ取り、関係性を保とうとする関わり方です。 相づちを打ち、相手が話しやすい流れをつくります。 安心感は生まれますが、踏み込むタイミングを逃すこともあります。 


〈1on1の場面〉「うん、そうだよね…それで、その後どうなった?」



コンフリクト 🐺


違いやズレを明確にし、本質に近づこうとする関わり方です。 問いを投げ、考えを深めようとします。 議論は進みますが、相手によっては強く感じられることもあります。 


〈1on1の場面〉「それって、本当に今のやり方がベストかな?」



サポート 🐵


相手の感情や状況に寄り添い、支えようとする関わり方です。 受け止める姿勢が、安心と信頼を生みます。 一方で、次の一歩が見えにくくなることもあります。 


〈1on1の場面〉「それは大変だったね。よく頑張ってると思う」


📌 どれか一つが正解ということではありません。 1on1では、相手・状況・目的に応じて使い分けることが大切です。





優劣ではなく、使い分ける


重要なのは、 「自分はこのタイプだ」と決めつけることではありません。


  • 今、どんな場面なのか

  • 相手は何を求めているのか

  • 自分はどんな関わり方を選んでいるのか


それを意識できるようになることで、 1on1の質は大きく変わります。





マネジャーとして目指す姿


マネジャーに求められるのは、 一本のやり方を極めることではありません。

状況に応じて 関わり方を選び直せる柔軟さです。


今日の自分は、 どんなコミュニケーションを選んでいるでしょうか。


  • 今日は支える

  • 別の日は、あえて主導する

  • 時には沈黙を選ぶ


そうした選択を、 無意識ではなく意識的に行えるようになること。

それが、この回で目指している「自分を知る」という意味です。





次回に向けて


こうした傾向は、 「知ったら終わり」ではありません。


むしろ、 1on1のたびに、 無意識にどれを使っているかに気づくこと そこから、少しだけ選び直してみることが、 自己変容の第一歩になります。


次回は、 こうした自分の傾向が 相手との関係性や対話の深まり方に、どう影響するのか もう一段、掘り下げていきます。


まずは今日、

自分の職場での何気ないやり取りを、

少しだけ意識して観察してみてください。



次回はこちら第3回|自分の思考とコミュニケーションのクセを理解する




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