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第3回|自分の思考とコミュニケーションのクセを理解する― 1on1ミーティングの道具箱・基礎編

更新日:2 時間前

この回のゴール


自分の思考やコミュニケーションのクセを理解し、

1on1で良い関係を築くための“土台”を整えること。



シリーズ総合ガイド 📒



前回はこちら第2回|自分の職場での日常を知る





1on1ミーテイングの道具箱シリーズでは、1on1を支える複数の柱を、時間軸とともに整理しています。その図解画像。
見方のヒント:今、自分はどの柱に立って読んでいるかを意識してみて下さい。



このシリーズでは、1on1を支える複数の柱を、時間軸とともに整理しています。


今の自分は、どこを強みとして使っているのか。どこは、これから育てていく余地があるのか。図を眺めながら、そんな視点で確認してみてください。




第1章 自分の思考やコミュニケーションのクセを理解する



1on1ミーティングの成功に不可欠な

・ラポール形成(信頼関係)

・心理的安全性

その基礎、土台をつくるために

自分のコミュニケーションの傾向/クセを知る。




4つのコミュニケーション(会話/対話)の傾向




4つのコミュニケーション傾向を示す図(支配・従順/攻撃・協力の軸)
見方のヒント:自分が「今」どの位置に立っているかを探してみて下さい。



・縦軸の線は「力」 支配 ⇔ 従順 お互いに求め合う

・横軸の線は「感情・気持ち・意」 攻撃 ⇔ 協力 お互いに反発し合う


・どの傾向にもそれぞれの良い面と悪い面があります。

・人は4つの基本的な傾向を生まれつきもっています。

・適切なタイミングに、適切な傾向を使い分けることを知っていること。





4つのコミュニケーションの傾向に対応する「ヒントとコツ」


ここからは、

4つのコミュニケーションの傾向それぞれについて、

1on1の場で「どう振る舞うか」「何をやめ、何を選ぶか」を、

具体的に見ていきます。




1on1で使えるコミュニケーションのヒントとコツを示すイメージ画像
ヒントとコツ



1on1ミーティングの目標は、

部下が「やらされる」のではなく、

自分でやる気を出し、自分で決めていける状態になること。


そのためには、

コミュニケーションの “良い面” を伸ばす前に、

今の自分に出やすい “よくない面” を、まず整えていく必要があります。


思い当たる面は、どれでしょうか。




コンフリクト 🐺


・良い面

率直で、素直。

批判的でありながらも建設的で、

感情に流されず、確信をもって伝えることができる。


穏やかな自己主張としてのコンフリクトを身につけると、

自分自身を強化することができます。


明確な代替案や新しい考えを示すことで、

相手や周囲がより深く考え、

思いもつかなかった解決策が生まれることもあります。



・悪い面

相手に恐怖や屈辱を与え、攻撃的になりやすい。



・悪い面に対する予防策/対応策

1.

自分の中に、少しでもよくない反応が出てきたと感じたら、

その場でいったん止めます。

相手から見えないところ(テーブルの下など)で、

人差し指と親指の先を合わせ、ギューッと力を入れて意識をそらします。


2.

ラポールを形成するためにも、

可能な限り、攻撃的な対立は避けます。


3.

「本当に、これは問題なのか?」と自分に問い、

今、対立する価値があるのかを見極めます。


4.

相手の立場に立って考え、感情を否定しません。

もし相手が攻撃的になっても、すぐに応戦せず、

話に耳を傾けながら「何が本当の問題か」を考えます。

アンガーマネジメントの「6秒ルール」や、深呼吸を3回するのも有効です。




サポート 🐵


・良い面

チームワーク、協調、親切。


チームを導く場面で、サポート型の上司は、

メンバーから高い献身や忠誠心を引き出しやすくなります。


その結果、平均して、

より健康的で、活動的、成功しやすく、

生産的で、お互いに助け合えるチームになりやすい。



・温かく社交的なサポートの良い面を倣うには

1. 聴く

会話の大部分を、相手の話を聴くことにあてます。

相手が話し始めるまで、少なくとも7秒は待ちます。


2. 共有する

結びつきを強めるために、

相手と共通する経験や感覚を探します。


3. やり取りする(interactive)

会話のボールを自分で持ち続けず、

少なくとも2回は、相手に投げ返します。



・悪い面

過度に馴れ馴れしくなる。

境界線を損なう。

過干渉になる。

卑屈になりすぎる。



・悪い面に対する予防策/対応策

相手を、独立した一人の個人として認めます。

そのうえで、境界線を損なわないために、

必要に応じて、

コントロールやコンフリクトの立場を取ることを、

あらかじめ相手に伝えます。




コントロール 🦁


・良い面

決定力、責任感、主張的であること、指導力。

人を導くが、対立を求めているわけではありません。

自分の目標だけでなく、

チーム(他者)の目標も、明確に設定します。



・悪い面

要求が強くなりすぎる。

独善的になる。

頑固になる。

細かく管理・監督しすぎる。



・悪い面に対する予防策/対応策


1.

恐怖によって人を導こうとするエゴを、持たないようにします。

恐怖が有効なのは、あくまで短期間です。


長期的には、部下の反発や裏切りを招き、

結果的に自滅につながります。


2.

いつでも命令に従うことを期待しません。

引くときは引き、

ときには「勝ち」を譲る謙虚さを持ちます。


3.

相手に、「従うかどうか」を決める選択肢を渡します。


4.

チームのメンバーたちの行動に、責任者として向き合います。



フォロー 🐭


・良い面

謙虚、忍耐強さ、慎重さ。

謙虚さは、ラポール形成において、

もっとも強力で、重要な価値です。


謙虚であることは、

弱さや屈服、軟弱さを意味するものではありません。

ラポール形成にもっとも肯定的な影響を与えた行動は、良いフォローの行動である


相手を肯定し、敬意を払い、

謙虚な姿勢で関わることです。



・信頼と配慮を生むフォローの良い面を倣うには

1.

小さなことにも目を向け、感謝します。

自分にとっては当たり前に感じていることでも、

「ありがとう」のひと言を添えます。


2.

相手の話に、きちんと耳を傾けます。


3.

謝罪します。

自分が迷惑をかけたと感じたときは、

相手が部下であっても、苦手な相手であっても、謝罪します。


自分の間違いを認めないほうが、

むしろ「チキン(小心者)」です。



・悪い面

回避的になる。

ためらいがちになる。

弱々しく見える。

型どおりの対応になる。



・悪い面に対する予防策/対応策

1.

状況に応じて、

フォローの良い面に置き換えて使います。


2.

リーダーシップや自己主張、自信を示すことが求められる場面では、

フォローの「悪い使い方」は不適切だと認識します。




次回予告


次回は第1章「自分の思考やコミュニケーションのクセを理解する」

「自分の考え方のクセを知る」


ラポール形成と心理的安全性の土台づくりに必要なもう1つの

合理的で実践的なモデルと方法をご紹介します。



次回はこちら 第4回|自分の考え方のクセを知る(前編)




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