“成果” より “余白” がチームを育てる
- MIDORI HARA

- 2025年12月15日
- 読了時間: 3分
成果ばかりを追う職場で見落とされがちな「余白」
意図的に余白を設けることで、チームの自律性・創造性・成長を促す具体策を共有します。
静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズ:第6粒🍬

“成果” より “余白” がチームを育てる
成果至上主義の波が強まる中で、私たちは「速さ」と「効率」を重視しがちです。しかし、生産性を持続させ、チームを育てるためには「余白(時間・心理的ゆとり・調整の余地)」が不可欠です。
本稿では、余白の概念を整理し、1on1や会議、仕事の割り振りにどう実装するか、実務的な工夫と注意点を具体例を交えてお伝えします。
成果至上主義の落とし穴と、余白が生む育ち
「成果を出すことがすべて」──そんな空気が職場に漂っていると、1on1ミーティングも報告と指示の場になりがちです。確かに、成果は組織にとって重要です。
しかし、成果だけを見つめる対話では、メンバーの内側にある可能性や、まだ言葉になっていない思考が見逃されてしまいます。
1on1と会議の設計で「余白」を生かす方法
そこで鍵になるのが「余白」です。余白とは、沈黙、雑談、予定外の話題など、目的から少し離れた “間” のことです。
これらは一見、非効率に見えるかもしれませんが、実はチームの関係性や心理的安全性を育てる大切な要素です。
たとえば、進捗報告のあとに「最近、どんなことにモヤモヤしていますか?」と問いかけるだけで、対話の質は大きく変わります。
余白があることで、メンバーは「話してもいいんだ」と感じ、思考を整理する時間が生まれます。
沈黙が許される場では、言葉を選ぶ余裕が生まれ、安心して本音を話すことができます。
余白がもたらす効果は、以下のように整理できます:
• メンバーの主体性が育つ
• 思考の整理と内省が促される
• 関係性の温度が上がる
• 対話の質が深まる
成果を求めることは、もちろん必要です。ただし、成果だけに焦点を当てると、チームの土台となる関係性や信頼が置き去りになってしまいます。
余白を意図的に設計することで、1on1は「育てる場」へと変わっていきます。
「余白」は、場づくりの技術であり、リーダーの感性でもあります。
忙しさの中でこそ、あえて余白をつくる。その選択が、チームの未来を静かに、しかし確かに育てていくのです。
次回は第7粒『 “沈黙” もまた、コミュニケーションである』をお届けします。どうぞお楽しみに🍬



コメント