MIND THE GAP──違いとすき間を大切にする2026年の習慣 🎍
- MIDORI HARA

- 1月5日
- 読了時間: 5分
あけましておめでとうございます。
旧年中は、温かいエールとメッセージを、ありがとうございました。2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
毎年、年のはじめのnoteでは「今年、大事にしたい習慣」をひとつ選んできました。ありがとうの習慣、傾聴の習慣、そして昨年は「セルフ・コンパッション」2026年に選んだのは、少し意外かもしれませんが、この言葉です――
MIND THE GAP──違いとすき間を大切にする2026年の習慣

ロンドン地下鉄から届いたメッセージ── “すき間” は一種類ではない
ロンドン地下鉄の “MIND THE GAP” は、本来は電車とホームのあいだのすき間 に注意を促す言葉でした。しかしロンドンでは、これが比喩として広く使われています。
立場/階級・世代・文化の “ギャップ”(相違・不一致)
役割期待や評価の “ずれ”
自分で思っている自分と、他者から見えている自分の “認知ギャップ”
物理的なすき間だけでなく、見えにくい心のすき間・価値観のすき間 を指す言葉として浸透しています。
2026年の新春編では、この「多層的なGAP」を“気づき・ケア・橋渡し” の3つの視点 で捉え直してみたいと思います。
わたしにとっての “MIND THE GAP”
ロンドンに住んでいた頃、私はいわゆる「マイノリティの孤独」――“少数派であることの心細さ”も、“理解されにくさ” も体験しました。
違いは「間違い」ではない
少数だから価値が低いわけではない
長く共にいる相手でも、同じ感じ方とは限らない
頭では分かっていたはずなのに、実際に体験すると、「違いを大切にしながら関わること」は想像以上に難しい。そんな中で私は、“MIND THE GAP” をふたつの意味で受け取るようになりました。
お互いの違いを思いやること
自分の言葉と行動のギャップに気をつけること
特に後者は、メンターとしての “小さな戒め” でもあります。
「共感」や「信頼」について語るのであれば、私自身のふるまいにも、それが滲んでいるだろうか。ギャップがあるなら、見て見ぬふりをしていないだろうか。
新しい年のスタートは、こうした問いを自分に返すのに最適なタイミングです。
ギャップに気づくことは、責めるためではなく、ケアのため
ここ数年、「セルフ・コンパッション」や「心理的安全性」という言葉が広がってきました。
昨年の新春記事では、セルフ・コンパッションを“自分を優しくケアしながら成長を支える習慣”としてご紹介しました。
2026年版の “MIND THE GAP” は、まさにその延長線上にあります。ギャップは、誰かを裁くための材料ではありません。
「どうして、あの人は分かってくれないのか」
「どうして、自分はいつもこうなんだろう」
と責め始めれば、ギャップは広がるばかり。
そうではなくて、「いま、どんなギャップがあるんだろう?」「そのすき間に、どんなケアや余白が必要なんだろう?」と静かに観察すること。
ここにセルフ・コンパッションが生きてきます。
理想の自分と、いまの自分のすき間
「こうありたいチーム」と「現実のチーム」のすき間
世代・立場・価値観のすき間
まずは “すき間そのもの” を丁寧に見つめること。今年はそこから始めてみたいと思います。

2026年版「MIND THE GAP」の小さな実践
ここからは、日常で試せる、とてもささやかな実践を3つだけ挙げてみます。全て、忙しいビジネスパーソンでも続けやすいように設計しています。
① 1日の終わりに、「ギャップメモ」をひと言だけ
寝る前や1日の終わりに、手帳やスマホに次のいずれかをひと言だけメモしてみます。
今日は、どんな「すき間」に気づいたか?
そのギャップを、少しでも埋められた場面はあったか?
長く書く必要はありません。「会議で若手の反応と自分の感覚にギャップ」「つい強い言い方になってしまった。言葉と本心にギャップ」たった一行でも、続けていくと“自分がどんなギャップに敏感なのか” が見えてきます。
② 会議や1on1の前に、自分へ問いかける
ミーティングや1on1の前に、心の中でそっと問いかけます。「今日、この場のどんなギャップに、気づけたらいいだろう?」
相手が本当は何に困っているのか
自分が「分かったつもり」になっているところはないか
立場や世代の違いによる前提のすき間
意識を少しだけ「すき間」に向けておくだけで、会話の聴き方や、問いかけの質が変わっていきます。
③ 「言行のギャップ」を責めずに、そっと点検する
1ヶ月に一度くらい、自分の言葉と行動のギャップを点検してみます。
最近、よく口にしている価値観やメッセージは?
それに沿った行動がどれくらいできているか?
できていないところがあれば、「なぜダメなんだ」ではなく「どんなサポートや余白があれば、少し近づけるだろう?」と考えてみる。
ここでも、セルフ・コンパッションの視点を忘れずに。「責めるためのチェックリスト」ではなく、「伴走するための点検表」 として扱ってみてください。
おわりに──すき間をこわがらず、落ちないように気をつける
ロンドンのホームで “MIND THE GAP” のアナウンスを聞くたび、私は少し背筋を伸ばし、足元を確かめていました。
すき間をこわがりすぎる必要はありません。でも、何も見ないまま走り抜けるのは、やっぱり危ない。
2026年は、
違いを大切にしながら
言葉と行動のギャップに静かに気づき
そのすき間に、小さな橋をかけていく一年に
そんなふうに感じています。
今年も、HP「静かな書斎」で楽しくご一緒できたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします🐎



コメント