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MIND THE GAP──違いとすき間を大切にする2026年の習慣 🎍


あけましておめでとうございます。

旧年中は、温かいエールとメッセージを、ありがとうございました。2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。


毎年、年のはじめのnoteでは「今年、大事にしたい習慣」をひとつ選んできました。ありがとうの習慣、傾聴の習慣、そして昨年は「セルフ・コンパッション」2026年に選んだのは、少し意外かもしれませんが、この言葉です――




MIND THE GAP──違いとすき間を大切にする2026年の習慣




ロンドン地下鉄のホームに描かれた「MIND THE GAP」の黄色いラインと文字。電車とホームのすき間に注意を促すサイン。
ロンドン地下鉄のホームに描かれたMIND THE GAP



ロンドン地下鉄から届いたメッセージ── “すき間” は一種類ではない


ロンドン地下鉄の “MIND THE GAP” は、本来は電車とホームのあいだのすき間 に注意を促す言葉でした。しかしロンドンでは、これが比喩として広く使われています。


  • 立場/階級・世代・文化の “ギャップ”(相違・不一致)

  • 役割期待や評価の “ずれ”

  • 自分で思っている自分と、他者から見えている自分の “認知ギャップ”


物理的なすき間だけでなく、見えにくい心のすき間・価値観のすき間 を指す言葉として浸透しています。


2026年の新春編では、この「多層的なGAP」を“気づき・ケア・橋渡し” の3つの視点 で捉え直してみたいと思います。




わたしにとっての “MIND THE GAP”


ロンドンに住んでいた頃、私はいわゆる「マイノリティの孤独」――“少数派であることの心細さ”も、“理解されにくさ” も体験しました。


  • 違いは「間違い」ではない

  • 少数だから価値が低いわけではない

  • 長く共にいる相手でも、同じ感じ方とは限らない


頭では分かっていたはずなのに、実際に体験すると、「違いを大切にしながら関わること」は想像以上に難しい。そんな中で私は、“MIND THE GAP” をふたつの意味で受け取るようになりました。


  •  お互いの違いを思いやること

  •  自分の言葉と行動のギャップに気をつけること


特に後者は、メンターとしての “小さな戒め” でもあります。

「共感」や「信頼」について語るのであれば、私自身のふるまいにも、それが滲んでいるだろうか。ギャップがあるなら、見て見ぬふりをしていないだろうか。

新しい年のスタートは、こうした問いを自分に返すのに最適なタイミングです。 




ギャップに気づくことは、責めるためではなく、ケアのため


ここ数年、「セルフ・コンパッション」や「心理的安全性」という言葉が広がってきました。


昨年の新春記事では、セルフ・コンパッションを“自分を優しくケアしながら成長を支える習慣”としてご紹介しました。


2026年版の “MIND THE GAP” は、まさにその延長線上にあります。ギャップは、誰かを裁くための材料ではありません。


  • 「どうして、あの人は分かってくれないのか」

  • 「どうして、自分はいつもこうなんだろう」


と責め始めれば、ギャップは広がるばかり。


そうではなくて、「いまどんなギャップがあるんだろう?」「そのすき間にどんなケアや余白が必要なんだろう?」と静かに観察すること。

ここにセルフ・コンパッションが生きてきます。


  • 理想の自分と、いまの自分のすき間

  • 「こうありたいチーム」と「現実のチーム」のすき間

  • 世代・立場・価値観のすき間


まずは “すき間そのもの” を丁寧に見つめること。今年はそこから始めてみたいと思います。 




ロンドン地下鉄のホームに描かれた「MIND THE GAP」の黄色いラインと文字をモチーフにしたロンドンの人気土産品
わたしの「MIND THE GAP」マグカップ―愛用中



2026年版「MIND THE GAP」の小さな実践


ここからは、日常で試せる、とてもささやかな実践を3つだけ挙げてみます。全て、忙しいビジネスパーソンでも続けやすいように設計しています。



① 1日の終わりに、「ギャップメモ」をひと言だけ


寝る前や1日の終わりに、手帳やスマホに次のいずれかをひと言だけメモしてみます。


  • 今日は、どんな「すき間」に気づいたか?

  • そのギャップを、少しでも埋められた場面はあったか?


長く書く必要はありません。「会議で若手の反応と自分の感覚にギャップ」「つい強い言い方になってしまった。言葉と本心にギャップ」たった一行でも、続けていくと“自分がどんなギャップに敏感なのか” が見えてきます。



② 会議や1on1の前に、自分へ問いかける


ミーティングや1on1の前に、心の中でそっと問いかけます。「今日、この場のどんなギャップに、気づけたらいいだろう?」


  • 相手が本当は何に困っているのか

  • 自分が「分かったつもり」になっているところはないか

  • 立場や世代の違いによる前提のすき間


意識を少しだけ「すき間」に向けておくだけで、会話の聴き方や、問いかけの質が変わっていきます。



③ 「言行のギャップ」を責めずに、そっと点検する


1ヶ月に一度くらい、自分の言葉と行動のギャップを点検してみます。


  • 最近、よく口にしている価値観やメッセージは?

  • それに沿った行動がどれくらいできているか?

  • できていないところがあれば、「なぜダメなんだ」ではなく「どんなサポートや余白があれば、少し近づけるだろう?」と考えてみる。


ここでも、セルフ・コンパッションの視点を忘れずに。「責めるためのチェックリスト」ではなく「伴走するための点検表」 として扱ってみてください。  




おわりに──すき間をこわがらず、落ちないように気をつける


ロンドンのホームで “MIND THE GAP” のアナウンスを聞くたび、私は少し背筋を伸ばし、足元を確かめていました。


すき間をこわがりすぎる必要はありません。でも、何も見ないまま走り抜けるのは、やっぱり危ない。


2026年は、

  • 違いを大切にしながら

  • 言葉と行動のギャップに静かに気づき

  • そのすき間に、小さな橋をかけていく一年に


そんなふうに感じています。


今年も、HP「静かな書斎」で楽しくご一緒できたらうれしいです。

どうぞよろしくお願いいたします🐎 


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