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リーダーシップの本質――リーダーは“決める人”ではなく、“問いを投げる人”

  • 執筆者の写真: MIDORI HARA
    MIDORI HARA
  • 9月29日
  • 読了時間: 3分

リーダーシップの本質は “決断” ではなく “問い” にある。

正解を示すのではなく、考える余白を与えることで、チームは動き出す。

現代のリーダー像を問い直すエッセイ。

 


目次


静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズ:第2粒🍬

静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズとは

リーダーシップの本質――リーダーは“決める人”ではなく、“問いを投げる人”

決断力への違和感

問いを投げるリーダーシップ

問いが育むチームの力



静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズ:第2粒🍬



静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズを象徴するイメージ画像。いろいろなチョコレートの粒が並ぶアソートボックス。



静かな人間関係デザイン ─ 対話と共感のひと粒エッセイ シリーズとは


働く人の対話力と自己理解を育てる、軽やかな読みものシリーズです。

 

職場のコミュニケーションや1on1ミーティングにまつわる問いを、800〜1000字くらいでお届けします。

 

「沈黙」「余白」「問い」「共感」「ニュートラル」といったキーワードを軸に、リーダーシップやセルフマネジメントのヒントをやさしく紡ぎます。

 

このシリーズは、重厚なマネジメント論や技術論とは異なり、日々の働き方や人との関わりの中でふと立ち止まりたくなるような  “粒” 🍬を集めています。

 

忙しさの合間に、少しだけ深呼吸をするような時間を──そんな思いで綴っています。

 

読者の皆さまが、ご自身の言葉や感情にそっと触れるきっかけになりますように。


そして、次の問いへと向かう静かな助走になりますように。



リーダーシップの本質――リーダーは“決める人”ではなく、“問いを投げる人”



リーダーシップは「決める力」だけではありません。問いを投げかけ、チームに考える余白をつくることこそが、新しい時代のリーダー像の第一歩。

決断より問いの力に光を当てます。

 

 

 決断力への違和感

 

「リーダーは決める人」──そう教わってきた。

 

迷っている部下に方向を示し、会議では結論を出し、上司には即答する。決断力こそがリーダーの資質だと信じていました。

 

でも、ある時ふと気づいたのです。

私が決めるほど、チームは考えなくなる。

 

「どうしますか?」と聞かれ、「こうしよう」と答えるたびに、メンバーの思考は止まり、私の判断を待つようになる。

 

それは、リーダーとしての “責任感” だったのかもしれない。しかし、いつしかそれは “支配” に近づいていたのです。

 

 

問いを投げるリーダーシップ


その頃から、私は「問いを投げる」ことを意識し始めました。

 

「この状況、どう見える?」

「もしあなたが決めるなら、何を選ぶ?」

「何が一番大切だと思う?」

 

答えを出す代わりに、問いを渡す。

すると、メンバーは考え始めます。自分の視点で、責任を持って。

 

 

問いが育むチームの力

 

リーダーは、すべてを決める必要はありません。

むしろ、問いを通じて、チームに “考える場” をつくることが、今の時代のリーダーシップなのかもしれません。

 

決断より、問い。

 

それは、リーダーが “孤独な判断者” から、“場を整える問い手” へと変わる第一歩です。

 

今日、あなたが投げかけたい問いは、何ですか?

 

 

 

次回は第3粒『“背中を見せる” だけでは、伝わらない時代』をお届けします。どうぞお楽しみに🍬

 

 

 

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