『リーダーの仮面』と私のリーダー論 : 冷静さと共感のバランスを探して
- MIDORI HARA

- 9月8日
- 読了時間: 3分
リーダーシップに正解はない。『リーダーの仮面』を通して、自分らしいマネジメントの在り方を探り、キャリア成長のヒントを考察します。
『リーダーの仮面』と私のリーダー論──冷静さと共感のバランスを探して
最近、リーダーシップやマネジメントの在り方を改めて考える機会がありました。
きっかけは、現在進めている1on1シリーズ記事の制作と、これまで自分自身がキャリアを重ねてきた歩みのふり返りです。
そこで話題にのぼることの多い本、
安藤広大氏の『リーダーの仮面──「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』に改めて目を通し、
その内容を自分の立場から整理してみることにしました。
『リーダーの仮面』とは、どんな本か?
安藤氏は、プレイヤーからマネジャーに立場が変わった人が直面する「頭の切り替え」の重要性を説きます。
具体的には次の 5つの仮面 をかぶることが必要という主張です。
1️⃣ ルールの仮面: 感情や個別事情で例外をつくらず、ルールを公平に守らせる。
2️⃣ 結果の仮面: プロセスではなく、結果を出すことに責任を持つ。
3️⃣ 指示の仮面: 明確な指示を出し、実行されたか確認する。
4️⃣ 評価の仮面: 好き嫌いを排し、事実と結果で評価する。
5️⃣ 統率の仮面: チームの空気や雰囲気よりも、目的達成を優先する。
結論として、 リーダーは「個の感情や関係性」ではなく、 ルールと結果に基づいて冷静に組織を動かすことが使命だと説かれています。
私のリーダーシップ理念──Cool Head & Warm Heart
では、私自身はどうか。
私はこれまで「Cool Head(冷静な思考)」と「Warm Heart(温かい心)」を バランスよく併せ持つことを大切にしてきました。
✅ ニュートラル思考(事実に基づく冷静な判断)
✅ 共感的リーダーシップ(相手の立場を尊重し、心理的安全性を重んじる)
リーダーは成果や目標に向かって冷静さを保つ一方、
関わる人たちの感情や背景を理解し、安心して挑戦・成長できる環境をつくることが役割だと信じています。

共通点と相違点──安藤氏の主張と私の立場
安藤氏の論と私の考えを並べると、 共通点と相違点がはっきり見えてきます。
♊ 共通点
・感情に振り回されない、事実・結果ベースの判断。
・組織の成果を最大化するのがリーダーの使命。
・リーダーの役割は環境を整えること。
⚡ 相違点
私:共感や心理的安全性は、冷静さとバランスさせるもの。
安藤氏:感情・共感はむしろ混乱を生むので、冷静なルールで運営すべき。
どちらが正しい、間違っているという話ではなく、 立場や組織の文化によって、適したスタイルは異なるのだと思います。
リーダーシップに正解はない
リーダーシップやマネジメントの在り方に、唯一の正解はありません。
組織の規模、文化、関わる人々、目指すゴール、そしてリーダー自身の価値観や強み──これらによって、最適なスタイルは変わっていきます。
大切なのは、自分に合ったスタイルを試行錯誤し、 経験を通じて模索し、磨き続けること。
そうした成長の積み重ねが、 自分らしい、納得感あるキャリアライフをつくるのではないでしょうか。
最後に、あなたへ
あなたは、どんなリーダー像を目指していますか?
冷静なルールベースのリーダー?
それとも共感を重視するリーダー?
あるいは、状況に応じて柔軟に使い分けるハイブリッド型?
ぜひ、あなた自身のリーダーシップ観を考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。



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