なんとなく心が揺れる冬の夜に|働く女性のライフサイクルシリーズ
- MIDORI HARA

- 1月25日
- 読了時間: 3分
更新日:5月6日
──この連載の「読み方」を、そっと手渡す回。
静かにページをめくるように、人生を眺める連載です。 今の自分の感覚を、置き去りにしないために。

働く女性のライフサイクルシリーズ 第1回
なんとなく心が揺れる冬の夜に|
働いているとき、とくに大きな出来事があったわけでもないのに、
ふと心が揺れる瞬間があります。
仕事は続いている。
生活も、表向きは変わっていない。
周囲から見れば、順調そうに映っているかもしれません。
それでも、どこか噛み合わないまま進んでいく。
何かを間違えたわけではないのに、
一度、立ち止まりたくなる。
そんな感覚は、多くの人が経験しているにもかかわらず、
あまり言葉にされてきませんでした。
この連載では、
年齢や立場、体調といったラベルを前面には出しません。
「何歳だから」「この段階だから」と整理してしまうと、
その人自身の感覚が、どこか置き去りにされてしまうことがあるからです。
代わりに、人生を季節のようなものとして眺めてみます。
春、夏、秋、冬
同じ人の中に、異なるリズムや感覚が訪れる。
そこには、
良し悪しでは割り切れない揺れがあります。
気持ちは以前より落ち着いているのに、
身体が先に疲れを知らせることもあります。
これまで自然に担えていた役割が、
ある日、少し重く感じられることもあります。
それは、後退や失敗ではなく、
まだ言葉にならない変化が、静かに起きているだけかもしれません。
ただ、この連載では、
その意味を、ここで言葉にすることはしません。
何かを解決するためのものではありません。
前向きになることも、
答えを見つけることも、
今すぐ決めなくて大丈夫です。
代わりに、
いまの自分の状態を、そっと眺められる時間を置いています。
一日の終わりに。
ソファで足を伸ばしながら。
雑誌をめくるような感覚で。
最初から最後まで読まなくてもいい。
気になるところだけ、拾い読みでもいい。
全12回を通して描くのは、
「どう変わるべきか」ではありません。
「いま、自分はどの季節にいるのか」
それを、少しずつ眺めていく連載です。
早すぎた人も、遅すぎた人もいません。
それぞれのフェーズに、それぞれの意味があります。
読み終えたあと、
すぐに何かを始めなくても構いません。
そのままページを閉じてもいいし、
もう少し、この余白に留まってもいい。
冬の夜に雑誌をめくるような感覚で、
ここで少し、過ごしてもらえたら。
ℹ️ このシリーズのエピソードは、働く女性へのメンタリングやインタビュー調査をもとに作られています。
次回は、「働く女性のことばにできない気持ちが顔を出す朝」
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